アニメ名作ランキング

アニメ名作ランキング(歴代)

アニメの名作ランキングです。日本の傑作アニメの歴代ベスト20です。テレビと映画が対象です。文化庁が2006年に選んだ「メディア芸術100選」に基づいています。選考方法は、一般国民のインターネットによる投票と専門家へのアンケート調査です。 投票・選考は2006年7月と8月に行われました。 1位はテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」です。(戸川利郎)


トップ1011~20位

1~10位

順位 作品名、公開年、動画 解説
新世紀エヴァンゲリオン

(1995~1996年/テレビ)

動画(次回予告集)→

動画配信(Amazon)→
「ヤマト」「ガンダム」に匹敵する大ヒットになったSFアニメ。

【物語】
舞台は2015五年の第三新東京市。その15年前の「セカンドインパクト」と呼ばれる大災害から立ち直りつつある人類に、「使徒」と呼ばれる正体不明の巨大な敵が襲いかかる。

迎え撃つ国際武装集団「ネルフ」は、使徒に唯一対抗できる人型兵器エヴァンゲリオン(エヴァ)を出動させる。

エヴァは、パイロットと神経が同調することではじめて操縦が可能となる。パイロットに選ばれたのは、シンジ、レイ、アスカ。いずれも十四歳の少年少女だ。

次々と攻め寄せる使徒。身も心も傷つきながら、戦い続けるシンジたち。十七体の使徒を倒した後、人類補完計画というプロジェクトをめぐり対立する、ネルフとその上部組織「ゼーレ」。戦略自衛隊の侵攻を防ぐため、アスカのエヴァ弐号機が孤軍奮闘するその時、突如、九体の白いエヴァが上空から舞い降りてくる…。

【未解明】
なぞがなぞを呼ぶストーリー展開がだいご味。しかし、テレビ版では最後まで謎の多くが解明されなかった。使徒とは何か。ロボットのようなもの、球体のもの。ついには人間と同じ形のものまで現れた。

さらに「アダムのコピー」といわれるエヴァとは何なのか。テレビ放映で登場した胎児状の小さいアダムと、地下ではりつけになっている巨大なアダムと、どちらが本物なのか。レイの出生の秘密は。第弐使徒はなぜ欠番なのか。人類補完計画とは。そして、内向的なシンジの精神的解放はあるのか-。残されたなぞは、数え切れない。

【ヒット】
1995年秋から半年間のテレビ放映(テレビ東京系)は、視聴率は高くなかった。しかし、多くのなぞを残したまま終了したため、話題となりブームが拡大した。1997年春公開された完結編前半の映画「シト新生」は125万人を動員した。1997年7月には完結編後半「Air/まごころを、君に」が封切りされた。

ビデオやキャラクターグッズなど、関連商品も大いに売れ、「あんたバカぁ?」「逃げちゃだめだ」などのせりふが、一部の若者の間で流行するなど、「エヴァ現象」を巻き起こした。なぞに加え、少年少女の内面が細かく描かれていることや、オカルトや宗教を連想させる言葉が多く使われていることなどが、人気の秘密と分析する人も多い。
風の谷のナウシカ

(1984年/映画)

動画(劇伴)→
有害な毒を発する森を舞台に、人間と自然との共生を描いたアニメ。父を殺された姫ナウシカ(声・島本須美)が、平和を取り戻すために立ち上がる。映画監督・宮崎駿の名を一躍高からしめた。

舞台は産業文明が滅んだ後の世界。人々は「腐海」と呼ばれる、毒と奇怪な虫に満ちた地域に脅かされながら、倦(う)むことなく戦争を続けていた。

とある大国が、前文明を滅ぼした究極の破壊兵器「巨神兵」をよみがえらせ、腐海を焼き払おうともくろむ。だが、毒の海はまた、命をはぐくみ地上に清浄をもたらす循環の要でもあった。自然の精妙さに気づいたナウシカは、身を挺(てい)して腐海とその主「王蟲(おうむ)」を守り抜き、伝説の救世主となる。巨神兵は、おのが姿を保てず自滅する。

かくて大団円、のはずだったが、映画公開後も連載が続いたコミック版で宮崎はエコロジカルな姫君の英雄物語を自ら否定する。腐海は前文明がしかけた装置であり、人間もまた不浄なものへと作り替えられた、と。

ナウシカは愛と正義と理想の隘路(あいろ)で苦しんだ末、前文明の意図を集約した「墓所」を、映画では暴力の権化だった巨神兵の力で破壊する。

清浄の地は現れぬ結末。絶対的価値なき時代の苦いファンタジーに変わっていた。

人間は自然とどう共生すべきか。宮崎駿作品の主要テーマはここから始まった。1984年の作品にもかかわらず、現代社会のゆがみを描いた内容は、古びるどころか、より現実感を伴って迫ってくる。ち密に描かれた動画も魅力的だ。
天空の城ラピュタ

(1986年/映画)

動画(予告編)→
見習機械工の少年パズーは、不思議なペンダントを胸につけた少女シータと出会う。ペンダントは軍や海賊たちも血眼で探していて、2人の必死の逃走が始まる。そしてそれが、伝説の空飛ぶ城の謎を解くカギであることが判明する。「千と千尋の神隠し」に現れる不思議な世界へのあこがれを、この作品からも感じ取れるだろう。アニメならではのスピード感ある逃走劇はハラハラの連続。素朴ながら、絵の美しさにも注目。

【あらすじ】山奥の小さな村でひっそりと暮らす少女・シータは、謎の男たちにさらわれ、飛行船に乗せられる。しかし、その飛行船を空の海賊が強襲。シータはそのドサクサで飛行船から落下してしまうのだった。一方、さびれた鉱山の町で機械工として働く少年・バズー。彼が作業場で後始末をしていると、そこにフワフワと浮きながらシータが空から落ちてくるのを発見。こうして出会ったシータとバズー。ふたりの冒険はここから始まった。 すべてはシータの家に代々伝わる謎の石・飛行石と空に浮かぶ伝説の帝国・ラピュタの宝に端を発していた。その宝を狙って、執拗にシータを付け狙う政府調査機関の特務将校・ムスカ。そして女ボス・ドーラが率いる腕っぷしは強いがおマヌケな海賊たち。一方、バズーは亡き父の名誉を守るためラピュタの謎を追っていた。それぞれの思惑がひとつになり、彼らは天空のどこかに存在するというラピュタを目指す。

スタジオジブリの第1回作品にして、スウィフトの『ガリバー旅行記』に登場する天空の浮島をモデルに、宮崎駿監督原作で描かれた、監督初のオリジナル冒険ファンタジーアニメーションである。かつて圧倒的な科学力と軍事力で、世界を支配した天空の島・ラピュタ。また登場する空飛ぶ乗り物の数々。宮崎作品特有の独特なメカニックは、見ているだけでも心が踊る。また、ヨーロッパの古城を思わせる緑豊かな城と、人間を近寄らせない無機質さが共存した「ラピュタ」 の造形はジブリ作品ならではの美しさで表現されている。『天空の城ラピュタ』はそうした描写すべてに、宮崎監督の思いが詰まった、まさに宮崎作品の魅力を凝縮したジブリを代表する名作冒険ファンタジーである。
機動戦士ガンダム

(1979~1980年/テレビ)

動画(第1話)→

動画配信(Amazon)→
1979年のテレビで初放映された。子供から大人まで根強い人気がある、宇宙を舞台にしたロボット・アニメーション。

未来世紀、宇宙に向かって居住空間を限りなく広げていく地球連邦政府と、宇宙植民地サイド3(ジオン公国)との間に繰り広げられる戦いがストーリーの骨子。人類の半数以上が地球周辺に浮かぶ衛星都市に生活する時代の話だ。その一つが反乱を起こし戦乱の中、戦闘ロボット「ガンダム」 が連邦軍の秘密兵器として登場する。

ガンダムを操る主人公アムロら若者たちが、冷厳な戦いの中で成長する姿を描いている。キメ細かいメカの設定と心理描写が人気の秘密だ。

テーマは地球環境破壊。「増え過ぎた人類は、地球に対して罪滅ぼしできるのかを問いかけた」(富野由悠季)という。

だが最初のテレビ放映はさんざんだった。一年間52本の放送予定が、低視聴率のため42本で打ち切られる。しかし、放送が終わったところからガンダムの壮絶なブームが始まる。

一部に熱狂的なファンがいたことに目をつけた大手がん具メーカー「バンダイ」が、キャラクターの商品化に乗り出したところ、これが大当たり。驚異的なヒット商品になる。

1981年から1982年にかけてテレビシリーズを一部加工・編集したアニメ映画三部作が公開され、三作合わせて観客730万人を動員し約30億円もの配給収入を記録した。

プラモデルも発売され、当初はデパートなどで品切れ続出になるほどの人気を呼んだ。爆発的なガンダムブームを巻き起こした。
ルパン三世カリオストロの城

(1979年/映画)

動画(予告編)→

動画配信(Amazon)→
宮崎駿が手がけた初の劇場版長編作品にして、彼の魅力がすべて詰まった不朽の名作だ。

物語の舞台は、ヨーロッパの小国・カリオストロ公国。世界中で流通する偽札を追ってカリオストロを訪れたルパンと次元は、謎の男たちに追われる美少女・クラリスと出会う。亡き大公の娘である彼女は、国の実権を狙う伯爵と政略結婚をさせられそうになっていた。結婚を阻止するため、ルパンはクラリスが閉じ込められた塔を目指すが…。

待ち受けるのは、情け容赦ない伯爵と不死身の刺客たち、脱出不可能な地下牢(ろう)。そしてルパンを追って銭形警部も公国に到着。クラリスを助け出し、偽札の真実を暴くため、ルパンたちと伯爵一味の総力戦が幕を開ける!

声優は、山田康雄を始め、テレビシリーズでおなじみの面々。ヒロインのクラリスは、その後「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」など宮崎作品の常連となる島本須美が、カリオストロ伯爵は「新・刑事コロンボ」などの声優としても活躍する俳優の石田太郎が担当している。
蟲師(むしし)

(2005~06年/テレビ)

動画(特別篇の予告)→

動画配信(Amazon)→
異形の生命体「蟲(むし)」とヒトとの奇妙な交わりを描いた。フジテレビ系で20話が放映された。 原作は講談社「アフタヌーン」に連載された漆原友紀の漫画。

それまでの妖怪漫画と異なる大きな点は、まず背景となる世界観にある。登場人物の大半が着物で、漠然と明治ごろを思わせるが、舞台は山村や漁村ばかり。文明の利器は一切出てこない。

そんな淡彩の世界を、白髪・隻眼の蟲師ギンコが飄々(ひょうひょう)と行く。背中の木箱には「蟲封じ」のための奇妙な道具がぎっしり。彼は、蟲がヒトに引き起こす様々な障りを治療する「医者」であり、蟲の生態を調査する「学者」でもある。

蟲とは、微生物などよりさらに「生命の原生体に近い」モノとされ、様々な形態を持ち、普通のヒトの目には見えない。時に一村を滅ぼすほどの災害を起こすこともある。
攻殻(こうかく)機動隊 STAND ALONE COMPLEX

(2002~03年/テレビ)

動画(オープニング)→

動画(第1話)→

動画配信(Amazon)→
衛星放送(CS)スカパーのアニメ専門チャンネル・アニマックスが、2002年10月から2003年10月まで、毎月2話ずつ、有料(ペイパービュー方式)で放送した。略称は「攻殻SAC.」。

原作は、士郎正宗のSF漫画「攻殻機動隊」。 同じく「攻殻機動隊」を原作とする映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(1995年、押井守監督)続編ではない。 時代設定はむしろ本作のほうが早期の設定になっている。

本作では、押井守監督の薫陶を受けた神山健治監督ら若手中心のスタッフが、1話完結を基本とした刑事ドラマとして新たな物語を描いた。

2030年、情報ネットワークとサイボーグ技術の発展により、複雑・巧妙化した犯罪に対応するため誕生した公安9課、通称・攻殻機動隊。全身を義体化した草薙(くさなぎ)素子らメンバーは、政治家の汚職摘発から凶悪殺人の捜査までさまざまな任務をこなす。

SFながら分かりやすく、しかも伏線を多数巡らせた奥深い展開は、緻密(ちみつ)な描写で、見る者を圧倒する。2004年3月公開の押井監督の続編映画「イノセンス」を、より楽しむためにも必見だ。
となりのトトロ

(1988年/映画)

動画(エンディング)→
宮崎駿監督の作品の中でもダントツに人気がある劇場版アニメーション。昭和30年代の農村を舞台に、2人姉妹と森に住むオバケ「トトロ」の交流を描く。

小学6年生のサツキと4歳の妹メイは、学者の父親とともに水田の広がる村に引っ越してきた。お化け屋敷のようなぼろ家に、二人はおおはしゃぎ。ある日、メイは庭で二匹の不思議なオバケと遭遇。後を追うとそこには大きな「トトロ」が眠っていた。

オバケの存在を楽しみ、受け入れられるのは心がまっすぐな子どもならでは。愛きょうたっぷりのトトロは子どもたちの想像力をかき立て、大人たちは二人の少女に自身の子ども時代を重ねる。

アメリカではディズニーの作品が数々のオスカーを獲得しているが、毎日映画コンクールやキネマ旬報で一般劇映画を抑えて日本映画大賞、作品賞などを受けた。映画界の衝撃は大きい。

宮崎駿監督は当時「25年もアニメをやって来ましたが、宇宙戦争でドンパチやるSFでなくても、アニメって無国籍なんですね。日本のアニメを作りたい、ナショナルなものこそ最もインターナショナルなはずだとか考えて、十三年前から『となりのトトロ』の企画はあったんですけど、SFでなく地味なので、どこの会社も引き受けてくれず、やっと徳間書店が実現させてくれました」と語っていた。
鋼(はがね)の錬金術師(れんきんじゅつし)

(2003~04年/テレビ)

動画(主題歌)→

動画配信(Amazon)→
通称「ハガレン」と呼ばれる。錬金術師の兄弟の苦難の旅を描いた物語。TBS系の地上波テレビで1年間放送された。

錬金術が強大な力を持つ軍事国家。エドとアルのエルリック兄弟は、病死した母親を生き返らせようと、最大のタブー「人体錬成」に挑んで失敗する。エドは右手左足を失い、アルは肉体を失い鎧(よろい)だけの存在に。兄弟は自分たちの体を元通りにするため、「賢者の石」を求めて旅を続ける。

原作は荒川弘(ひろむ)の漫画。 スクウェア・エニックスの少年漫画雑誌「ガンガン」に連載されていた。アニメ化とともに漫画本も大ヒット。マンガ大手でない出版社のコミックとしては異例の売れ行きとなった。

東京国際アニメフェアの東京アニメアワード(テレビ部門)で優秀作品賞に輝いた。
10 GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

(1995年/映画)

動画(PV)→

動画(オープニング)→

動画配信(Amazon)→
2030年、情報ネットワークとサイボーグ技術の発展により、犯罪も複雑、巧妙化していた。多発するテロやハイテク犯罪に対応するため誕生した公安9課・通称「攻殻機動隊」のサイボーグ・草薙素子らのメンバーは、政治家の汚職摘発などの任務をこなしながら、治安維持に奔走する。

原作は士郎正宗の漫画で、その膨大な情報量と細密な設定は、圧倒的な世界観を作り出している。

世界で同時公開された。和製アニメで初の快挙だった。ディズニー以外のアニメが世界マーケットで通用することを裏付けるものとして反響を呼んだ。

コンピューターネットワークが張り巡らされた近未来で、脳以外の器官をサイボーグ化された特殊部隊が凶悪犯罪に対抗する-という内容。

製作費6億円をかけ、日本のアニメ製作で初めて、画像とサウンドをすべてコンピューターに取り込んでデジタル処理する「アビッド編集システム」を採用。CG(コンピューターグラフィックス)やデジタルビデオ合成シーンもメディア特性を生かす形でさりげなく多用した。

和製アニメは近年、日本国内でも評価の高い宮崎駿、押井守、大友克洋監督らの劇場用作品のみならず、「セーラームーン」などのテレビアニメも海外で非常に注目されていた。

欧米でも劇場公開された大友監督の「AKIRA」のビデオは、欧米で32万本以上も売れた。

「攻殻機動隊」についても日本のアニメ関係者の間で「映像処理や空間表現のざん新さなど、すでにディズニーアニメを超えたと言ってもよいのでは」という自信の声が聞かれた。

アメリカ映画「マトリックス」を監督したウォシャウスキー兄弟が、マトリックスを製作するうえで影響を受けたと言われる。

トップ1011~20位 ページの先頭↑

11~20位

順位 作品名、公開年、動画 解説
11 ドラゴンボールシリーズ

(1986年開始/テレビ)

動画配信(Amazon)→
「ドラゴンボール」が「週刊少年ジャンプ」に初めて登場したのは1984年12月のこと。1986年2月には早くもテレビアニメがスタートした。12月には劇場用映画も始まるなどあっと言う間に子供たちの人気をさらった。その後、成長した悟空の闘いを描く「ドラゴンボールZ」に移行したが、テレビの視聴率は20%を超えた。映画でも常に200万~300万人の観客を動員。1990年代に低迷した映画産業を支える稼ぎ頭となった。

さらに特筆すべきは海外での人気の高さ。テレビシリーズはヨーロッパ、東南アジア、南米と全世界で放送された。特にフランスで大人気となった。
12 もののけ姫

(1997年/映画)

動画(予告編)→
13 AKIRA

(1988年/映画)

動画配信(Amazon)→
14 千と千尋の神隠し

(2001年/映画)

動画(予告編)→
15 ドラえもん

(1973年開始/テレビ)

動画配信(Amazon)→
16 劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征(ゆ)く者

(2005年/映画)

動画配信(Amazon)→
17 紅(くれない)の豚

(1992年/映画)

動画(予告編)→
18 銀河英雄伝説

(1988~1989年/ビデオ)

動画配信(Amazon)→
19 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

(2001年/映画)

動画配信(Amazon)→
20 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

(1988年/映画)

動画配信(Amazon)→

トップ1011~20位 ページの先頭↑

出典:
日本のメディア芸術100選